【アナザーストーリー】
※本編とは全く関係が有りませんので、スルー対象で御願いします。
「良いんじゃねーの？コイツ暴れてたし。口臭かったし。」
ケロッとして、ひろが云った。否、何ひとつ悪い事をしたと云う自覚は無い。
(…少なくとも今、殺人したんだがなぁ…)
蝉は弱冠、頭を抱え込んだが…
店内に響き渡る、独特の声で叫んだ。
「さ、次は誰が来るかね!?お前さんか!?」
離れた位置から、しどろもどろ呪文を唱え始めた、チンピラを指差した。
呪文といったって、そいつが頑張った所で
良いとこメラだろう。ギラかも知れないが、1回唱えたらMPは0なのは確実だ。
蝉に指を差されたそいつは呪文を発動する前に、唱えるのを諦めた。
「何だよ、つまんねーな？蝉、帰って寝ようぜ？風呂に入りてーよ!!」
「負けて、殺されて、ビビる位なら、最初から暴れんなよ？おまいら？」
再び蝉は首をぐるりと回して関節を鳴らす。
「殺されたくねーヤツはでてけよ？おまいら？」
ひろは蝉の物真似で呟いた。
蝉は財布に入って居た束ねられた札のひとつを、ママに手渡した。
「修繕しろ。余ったら戦士をひとり雇え。
そして、糞客は店に入れるな。セックスの邪魔だ。」
誰も居なくなった店内。
最後の客、ひろと蝉も去る。
大柄な男の死体が転がって居るが、これは店側が何とかするだろうし
するべきである。
蝉 (2012/06/17 Sun 19:13:36) ID:2NzBlOGNiZmY DoCoMo