アクバー。
もうこの際モンスの紹介は必要無いだろう。
ここのモンス達は配合が当たり前なのだから…
ただ監視番を任されるぐらいなので、雑魚では無い事も3人は十分承知していた。
まい)では、入ります。
ここに来てまいは幾度となく修羅場をくぐり抜けて来たからか、妙に落ち着いている。
これも後ろで支えてくれている仲間を信頼しているからだ。
ジュビロ)連れて行くって事は『拘束』って事だからな!
てつ)そ、殺っていいのは一体だけだよ、まい?
まい)はい!
じゃあ拘束はお二人にお任せしますね!
3人の中ではもうプランは出来上がってるようだ。
コンコン!
アクバーA)ん?もう全員言ったはずだよな?
アクバーB)どうした?
入れ!
まい)あの~…ちょっと質問させて頂いても……
ドアの隙間から顔を覗かせながらアクバーの位置を確認する。
アクバーB)お前はさっきのヤツだな…
どうした?怖じけづいたか?ハハハハハ!
まいを嘲笑いながらアクバーが扉を開けた。
その瞬間!
カシュッ!
ドン!
仕込み杖より抜刀したまいは間髪入れずにアクバーの喉笛を掻き切り、腹部に前蹴りしてアクバーBを後方へとぶっ飛ばす。
アクバーA)何者だ貴様!
スイッチを押さねば!
ダッ!
アクバーAが非常用の警報スイッチを押そうとするときに…
ガツッ!
アクバーよりも一瞬早く警報スイッチを壊すジュビロ。
なんて素早い動きであろうか。
てつ)コラぁ、ブタ野郎…おとなしくしねぇか!?
アクバーA)貴様ら自分らのしている事が分かってんだろうな?
地獄で後悔しろ!
…なぁ、相棒よ!
まい)え!?
アクバーB)おうよ!
一匹貰ったぁ!
アクバーBはさっきので仕留めていたはずだった…
しかもまいは倒れていたアクバーBに背を向けていた。
3人がヤバいと思ったその瞬間に
ギイィン!
金属同士が当たる音。
アクバーBの斬撃を止めたのは、なんと崖で出会ったエンスラだ!
エンスラ)ミナさん、カウンターです!
ジュビロ)おう!
その言葉にいち早く反応したのはジュビロだった。
得意の素早い動きでアクバーBの背後を取り、腕ごと羽交い締めにし上へと跳んだ!
ガコーン!
そのままアクバーの頭蓋を天井にめり込ませた!
まいは一連の流れに頭がついて行かず、体が動かない。
まい){仕留めたはずなのに…}
まい (2012/06/23 Sat 15:55:21) ID:1NjIzY2UxYzM AU