「おっ、そーかそーか!!うぜーな!!」
とは云っても満面の笑みで軽く頭を掻く。非常に楽しげな、ひろだ。
「わはは…あははは…あひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
酔ってるとは云え、正気の沙汰とは思えない様な表情で笑う蝉。
この状況、現況が楽しくて愉しくて仕方が無いのだろう。
「…呼ぶぞ!!
隠れ、来いよ!!」
蝉は一瞬で、ひろが愛する【かくれんぼう】を1体召喚した。
そいつはひろの特技と相性の良い1体でレベルは低いが、ひろの1番のお気に入りだ。
この隠れも、ひろを好いている。
召喚された【かくれんぼう】と物凄い勢いで、真っ暗な路地に駆け込むひろ。
「…どうせデュランだろ。」
蝉は胸ポケットから、わかばを取り出そうとしたが
そこには存在せず、蝉の右手人差し指は使い捨てライターだけに触れた。
他のポケットも叩いて探してはみたものの、残念ながら無い。
「糞ッ、さっきの所へ忘れて来ちまったか…。」
1つ大きな溜め息をついて、路地の奥を眺めた。
蝉 (2012/06/22 Fri 18:01:43) ID:hMDYyZTk1NWQ DoCoMo