【アナザーストーリー】
※本編とは全く関係が有りませんので、スルー対象で御願いします。
「あー…宴もたけなわでは御座いますが…この辺でお開きに…。」
蝉が面倒臭そうな顔で、棒読みで云った。…もう既に死んだ魚の眼をしている。
「おっ、そうだな。眠たいや。蝉!!帰ろうぜ!!」
ひろが云うが、ひろを好いてしまった女はぎう、とひろに抱き付く。
「おっ、止めろ辞めろ…!!俺等なんか普通のコに好かれる様な人間じゃねーんだよ」
ちょっと真剣な表情で、否真面目なんだろうが…ひろが云った。
「まっ、良いんじゃねーの?お前等2人でしけこめよw直ぐ其処にラブホあんだろーが?」
くくくっ、と声に成らない笑い声で蝉は笑った。
と、笑い終わる寸前に。
明らかにアレな輩共がカウンター席の方で喧嘩、騒動らしきモノが始まった。
グラスの割れる音。ボトルも皿も床に叩き付けられる。ママもチーママも青くなっている。
そんな光景。
「まぁ…ねぇ…。ひろ君…残念ながら人生とはこんなもんだよ…。」
蝉は冷徹な、蔑んだ眼で暴れるチンピラ共を眺めた。
蝉 (2012/06/16 Sat 19:37:41) ID:5YmMwZTMyYjB DoCoMo