ひろは
全身が焼け爛れ、体液が滴り落ちているエンスラを抱き抱え、登って来た場所に戻ろうとした。
「ひろ?お前にしては非常ーに賢い選択だな。素晴らしい。馬鹿ではなかったみたいで、蝉さんは少し安心したよ。」
にやにやしながら蝉は云った。
「ひろさん、そのコを此方に!!」
まいが涙を我慢しつつ、云った。
素直に…ひろはまいへエンスラを差し出した。
もう、駄目なのかも知れない。でも何とかしてくれるかも知れない。
否、何とかしてくれるだろう。俺や蝉が持ってねーモノをコイツらは持ってる。
ひろと蝉が持って無い、暖かい空気、波動に包まれた。
柔らかい、心が癒される様な空気。
【ザ オ リ ク】
蝉 (2012/06/16 Sat 18:18:41) ID:jMjdmN2Q1Mzk DoCoMo