>>419
りゅう子の目の前に立ちはだかったのは、3体のモンスだった。
いくらりゅう子が一流のモンス使いでも、歯向かう事は無理なのは当然で
血の気の引いたりゅう子は、立って居るのも精一杯だろう。
しかし何故、指名手配もされて居ないのにモンスに襲撃されなければならないのだろうか。
3体のモンスは、顔を背けたくなる様な腐敗臭を放ちつつ、ゆっくりとりゅう子に近づいて行く。
「おっとぉ、其処迄だね」
声がした瞬間、黒い霧に包まれた。
目の前で闘いが繰り広げられているのは理解したりゅう子だったが、霧で何も見えない。
最期に何かが弾けた
そして霧が晴れた
「なんだよ、ひろ、お前1ターンで秒殺って言ってたじゃねーかよ」
わかばをふかし、ニヤニヤしながら眼鏡を中指で上げながら蝉が云った。
「煩いな!!いちいち俺に指図すんじゃねーよ!!蝉なんか嫌いだ!!」
地面をどん!!と蹴飛ばしながらひろが云った。
戦闘が終了し、すっかり霧の晴れた店先では
蝉とひろとのやり取りを一切無視して『かくれんぼう』が3体、かくれんぼを始めた。
「まっ、いいや。りゅう子。最近何だか裏の世界でも理解不可能な事が多発してる。少し注意しなきゃならねーな。マスターにも伝えといてくれ。」
蝉 (2012/06/14 Thu 16:36:41) ID:kNGZjMTY1YTV DoCoMo